イスラエルのキャリア・ママに聞け!

イスラエル式子育てハックは“マルっと”シェア【後編】

イスラエル女子部代表の三木(MIKI ALISSA)です。

今日は、イスラエルで日系唯一の弁護士として活躍される、詩雷(シイラ)さんにインタビューを行いました。前編の「3人のママに聞く!イスラエルでのキャリア形成とは?」では、キャリアや仕事との向き合い方を伺いました。

後編では、3人のお子さんをもつための知恵を聞きました。

情報共有だけじゃない、ママ友と子供も家事も、まるっとシェア

三:詩雷さんは現在12歳、9歳、9か月の3人のママでしたよね?お仕事されながら、3人のママは正直、大変そうだな…なんと思うのですが、いかがでしょうか?

詩:
はい(笑)大変は、大変です。

特に最初の一人目の時は、感覚がつかめなくて仕事も子育ても家事も、全部やるのは大変でした。

バタバタしていたら2人目も授かりましたし…。でも、“なんとなく”乗り越えました。

これは私だけでなく周りのママも皆口を揃えて「大変だけど、どうにかできてしまった」と言っています。

朝ごはん作りながら洗濯かけて、その間に子供を起こして…

マルチタスキングができるようになるんです。どんどん勉強して、知恵をアップデートして、周りともシェアします。

ご主人の助けも借りるそう

三:どんどん強くなるのですね。では具体的に、どのように“知恵”集めて、シェアするのですか?

詩:
そうですね…。まずは夫婦でやります。

イスラエルは家族を大切にしていて、その柱である“夫婦関係”をとても重要視します

なので、2週間に1回は映画やレストラン・ライブに行くなどデートに行って、二人の時間をとります。

また、友達ともシェアしますね。Wデートに行くこともしばしば。

お互いの夫婦に子供がいるので、自然と相談しあいますよね。

あとは、女子会。3週間に1回ぐらいは集まります。他にも子供の同級生家族と。

グループをつくって、議論をしてそのあとお酒飲んで…と楽しんでいます。

 

そもそもイスラエル人は「会って話す」ことが大好きなんです。

私には日本人の友達も多いのですが、日本人はオンラインでのコミュニケーションが好きですよね。

イスラエルの友達は直接のコミュニケーションを好みます。

女子会のご様子

 

三:へー。いっぱい話して、議論をふかめるのはイスラエル人らしいですね!
素朴な疑問ですが、他の人と話している時間が多いと、家族との時間が減ってしまうとは思わないのでしょうか?

詩:
家族まるごとで合っているので、それはそれでいいのだと思います。

重要なのは、一緒にいる時間を作ることだと思うのです。だからお金を払ってまで、ベビーシッターにもお願いするワケですし。

 

三:そうなんですね!ベビーシッターは価格が高いものですか?

詩:
時給1000円位ですね。

ただ基本的におじいちゃんおばあちゃんに見てもらうことが多いと思います。

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三:家族のボンディングの強さを伺えますね。

詩:
そうだ!あとあと、私のママ友達は友達同士でミニ幼稚園を作っていました

具体的には、何人かのママを集めて、毎日誰かの自宅に子供を集めて預けると。最近では子供預けあう活動は活発になりつつあります。

これの良いところは、家族の予定をこなせてしまうことです。

 

例えばお買い物。「今日はAさんのお買い物デーだから、Bさんが預かって」とグルグルまわしていけます。

あとは、料理もシェアしていました。料理は正直、毎日毎食作るのは負担ですよね。

だから皆が多めに作って分け合う。するとママの数だけ1品多くなるから楽になります

三:これは物凄く、素敵ですね!日本でもすぐにできそうなことなので、是非マネしたいです!

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相手の両親にも、オープンに

三:そもそも、夫婦間ではどんな内容を話すのでしょうか?

詩:
そうですね。まずは苦情から(笑)日頃のうっ憤から(笑)

ただ、苦情だけでなく「こうしてみよう」と解決策を見つけていくので、ポジティブです。

具体的には家事の分担、子供の世話とか、夫婦どちらかに偏っている時平等にしてほしいなど、話します。

日本の場合は仕事から帰ってくると「疲れているから、あー話したくない」と一人になりがちですが、イスラエルの場合は夫婦で映画を見に行って、コーヒー飲んで…と、お互いが話しやすいような雰囲気をつくるのは、ユニークだと思います。

何か深刻な問題があると、カップルセラピーを気軽に利用もしますね。第三者のアドバイスをもらって、良い方向に進める努力を積み上げていきます。

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詩:
あとは、おじいちゃんおばあちゃんなど互いの両親の協力も仰ぐことが多い反面、気が合わなかったり、両親が口を出したりと問題もあります。

そこでもイスラエルは日本の嫁姑のような“いじめ”にせず、相手の両親ともフランクにオープンに話し合います。

例えば「○○を言わないでほしい」とか「これはやらないで」とか。さっぱりした性格なので、揉めても面倒になりません。

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家族を守る意識をもつといい

三:さて、イスラエル式の「家庭も、仕事も、両ドリ」術は、日本にヒントになりえると思いますか?

詩:
たくさん、ヒントになると思います!

日本の課題としてまずは、マクロに見ていくと、日本社会が“会社の中”で子供を持ちながらキャリアができると理解が必要ですよね。

次に子供を預ける場所、幼稚園・保育園・ベビーシッターなどは足りなすぎると思います。

また、仕事場という固定概念も変えるべきだと思います。通勤して働くのではなく、家からでも働く…と。

インターネット時代なので、通勤の時間などのストレスをなくし、家からでも働けるようにシフトチェンジできるといいですよね。

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詩:
でもこれではなかなか明日からできるわけではないので、ミクロの面も考えるべきですよね。

まずは、旦那さんも家族を守る意識を持って、子育てと家事すればいいと思います。

日本の会社ではなかなか旦那さんも週1-2日早く帰れることは難しいかもしれませんが、でもせめて、平等に家事も子育てもできるように議論をすべきですよね。

 

もっとHELP求めていい

三:日本人女性に、アドバイスするならどんな事でしょうか?

 

詩:
そうですね。日本人女性は子供を持つ前に、ネガティブに想像して迷うこともあるかと思います。

でも、進めば開けるものなので、一歩踏み出せたらいいなと思います。

あとは「HELP」を求めていいものか悩まないでほしいです。

友達とか、家族とか、周りの力をどんどん巻き込めばいいと思います。

それから、お金払ってベビーシッターするとか、いろんな方法があると割り切ってしまえばいいな、とも思いますね。

詩雷さんとベビーちゃん

三:最後に、イスラエル女子部の読者へ、メッセージをお願いします。

詩:
はい。私にとって、「家庭も、仕事も、両方とる」のは大切な価値観です。

家族だけ、子供を育てるだけでは、自分自身の人生に対する満足感がたりなく感じるし、かといってキャリアだけの人生では、欠けているような気持ちがあります。

両方持つことで、初めてその充実感が満たされるのだと思うのです。

ぜひ日本の女性も、両方持てるように頑張ってほしいですし、応援しています。


ありさ’s Voice

いかがでしたか?

私は、特に「ママ同士でミニ幼稚園」を作って、助け助けられる、そんなグループに感動しました。まさに、ギブアンドテイク。しかも合理的ですよね。

日本においては「家族のことは、夫婦で解決しなければならない」と考えらがちですが、シンドイ思いをしている家族が多いのではないのでしょうか?

ママ同士でミニ幼稚園なら、明日から挑戦できる“知恵”だと思います。

私も子供が生まれたら、やってみたい…です!

次回もイスラエルのキャリアママのインタビューをお楽しみに!

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