こんにちは。イスラエル女子部代表の三木(MIKI ALISSA)です。「【2018年版】イスラエル発注目スタートアップ・8選」がNewspicksで350以上ピックされたことで、多くの方から“イスラエルとビジネスするから、アドバイス”がほしいと聞かれました。(こんな私がお役にたれるとは…嬉しいなぁ。)
そこで、一番ご相談があった、「イスラエル側と“テレカン”する際に気を付けるべきポイント」を初心者向けに3つご紹介します。
時差
超・初心者が陥りやすいのは、時差です。イスラエルと日本は、基本的に7時間の時差がありますが、サマータイムを導入時は6時間の時差となります。
つまり
- 日本が18時 のとき
- イスラエルが11時
となり、日本の夕方~夜にMTGを設定すると、イスラエルにも違和感ない時差となります。なお、
2018年のサマータイム適応日は、3月23日金曜日~10月28日日曜日です。
このサマータイム時差問題は、初心者がよくひっかかる問題ですので、なんとなくグーグルで調べてからMTGを設定するといいのかもしれません。
(実際私も3月上旬に4月のMTGを設定して、1時間の時差に引っかかったことがあります…。あの時は、しょぼーんとした気持ちになりました…(笑))
週末・休日
週末は、金・土
「イスラエル人を知るなら!オススメ本3選」でもご紹介しているとおり、イスラエルはユダヤ教を主な宗教としています。
このユダヤ教では家族と過ごす安息日として金曜・土曜を設定し、いわゆる週末がこれにあたります。なおスタートアップの社長がハードワーカーが多いため、安息日も連絡がつくことが多いのですが、一般的には返信がこないものと考えた方がいいでしょう。
休日は、9月まるっと。
また、休日(祝祭日)も多く毎年変わります。というのも、月の満ち欠けによって構成される「太陰暦」に、季節とのずれを調整する暦、すなわち「太陰太陽暦」を使用しているからです。
JETROによるとイスラエルの2018年の休日は下記の通りとなっています。
9月全体が休日とは…。日本においては、Q3末とかぶりなかなか調整がシンドイこととなりそうですね(笑)
ちなみに昨年は9月下旬から10月中旬がまるっと休日で、9月入社した私は暇な時間を過ごしていました(笑)
会議スタンス
具体的な方法を見る前に、まず国民性の違いを理解する必要があります。
イスラエルは白熱型、日本は傍観型
Harvard Business Reviewが2015年に発表した、ビジネスにおける国ごとのマインドによると、イスラエルと日本は真逆にあります。
この図は下記を表しています。
- 上にいくほど感情を表現することを好み、下にいくほど感情をみせない。
- 左にいくほど衝突することを気にせず本音をさらし、右にいくほど衝突を避け本音を言わない。
イスラエルは議論を白熱させることを好み、一方日本は静かに粛々と、何なら傍観していることを好みます。
つまり、イスラエルと議論をするうえでは、私たちの常識は一旦殴り捨てることが必要です。
具体的に気を付けるべきこと
ではまず、具体的に何を気を付けるべきか、纏めました。
・テレカン前
- 何の為の議論なのか、ゴールは明示してください。でないとメールすらかえって来なくなることも…。
- 時間は15分~30分で終わるシンプルなものがいいです。もし3個以上議論したい場合は、1週ずらすなど回数を分けることをお勧めします。
・テレカン中
- 議論好きなイスラエル人は、発想を飛躍させることが得意です。そのため、ゴールからずれることもしばしば。広い心を持ちましょう。
- むしろ、新しい解決策が発見できることもあるため、ゴールを設定したからといってそれに捉われないことが必要です。
- 会社の歴史など説明することよりも、自分が何ができるのか、どういうことをやりたいのか、本題を初回の会議から本気で語りましょう。
・テレカン後
- スケジュール管理がイスラエル人はあまり得意ではないため、バッファを持ち、絶えずアラートを出してあげましょう。
- 何より、あなたの技術・製品が大好きであることを伝えてあげましょう。日本人はそこが足りてないことが往々にしてあります。
まとめ
いかがでしたか?
私が最初テレカンで戸惑ったポイントをまとめてみました。
今後もツイッター等で、お困りごとがあればお教えください。記事にして返信できれば…!と思っています。